雨降り朝顔
どんな伝承か
見沼周辺には、朝顔に似て昼間に咲く「雨降り朝顔」という花があり、次のように伝えられている。見沼の貧しい漁師伝助という男に、お里という美しい娘がいた。狩りに来た岩槻の殿様に見染められて側女とされ、やがて懐妊したが、殿様の奥方に何かといじめられた。お里は城を逃げ出し、見沼に身を投じてしまう。家来たちが探しあてたときには岸に打ち上げられており、あたりには野朝顔の花が咲いて、お里の上には雨が降りかかっていた。家来たちはこの雨をお里の涙雨だと言った。その後、この朝顔が咲くときは雨が降るといわれるようになったという。
原典より
見沼周辺には、いまでも朝顔に似た花で昼間咲く「雨降り朝顔」という花がある。—— 浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史・自治体史(民俗)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史・自治体史(民俗))
『浦和市史 民俗編』第十章所収の伝説。埼玉県浦和市(現さいたま市)に伝わる口承を採録する。