うさぎを飼わない調神社の氏子
どんな伝承か
調神社の氏子のあいだでは、うさぎを飼うことも食べることも禁じられており、口にすれば神罰が下るといわれる。この社は古くから月待の信仰と結びつき、月の宮殿になぞらえられてきた。うさぎはその月宮殿に住む月天子に仕える使いとされるため、大切に扱われるのである。境内では狛犬の代わりにうさぎの石像が据えられ、社殿の彫刻にもうさぎがあしらわれている。
原典より
調神社の氏子は、うさぎを飼ったり食べたりしてはいけない。—— 浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史)
『浦和市史 民俗編――伝説』は、浦和市史の民俗編のうち、第十章「伝説」を収めた部分である。調神社の片目の鯉や兎を飼わない言い伝え、日蓮上人の駒つなぎのケヤキ、見沼の竜神や笛、別所沼の大蛇、地名や塚の由来、特定の作物や弓矢を忌む家の言い伝えなど、市内に伝わる伝説を集める。旧市部から西浦和まで地区別に節を立て、見沼の伝説は一節にまとめ、章の初めに『埼玉県伝説集成』などの引用文献を掲げ、話のあとに▽印で異説や由来を補う。