年貢を免じられたおこり仏の石碑
どんな伝承か
三室には「おこり仏」と呼ばれて信仰を集めた石碑があった。天保十三年の村の明細帳には、この石碑二本を祭る二十四歩の土地が記されており、その分の年貢が免除されていたことが知られる。石碑は板石塔婆で、文明十七年十一月二十三日の銘をもつ二基一組の月待供養塔であり、勢至菩薩の姿が刻まれている。現在は市の文化財に指定されている。
原典より
「おこり仏」として信仰されていた石碑が祭られている二十四坪の土地の年貢が免除されていたことがわかる。—— 浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
浦和市史 民俗編――伝説(浦和市(編)・浦和市史)
『浦和市史 民俗編――伝説』は、浦和市史の民俗編のうち、第十章「伝説」を収めた部分である。調神社の片目の鯉や兎を飼わない言い伝え、日蓮上人の駒つなぎのケヤキ、見沼の竜神や笛、別所沼の大蛇、地名や塚の由来、特定の作物や弓矢を忌む家の言い伝えなど、市内に伝わる伝説を集める。旧市部から西浦和まで地区別に節を立て、見沼の伝説は一節にまとめ、章の初めに『埼玉県伝説集成』などの引用文献を掲げ、話のあとに▽印で異説や由来を補う。