谷根の甲子講とキノエネさん
どんな伝承か
甲子の日に講の仲間が集まり、夜更けまで起きて精進の供養をするのがキノエネさん、甲子講である。信心すれば作柄がよくなり、金がたまって不自由をしないといわれ、大黒の掛軸をかけ、炒った豆やアラレを供えて、一晩じゅう話に興じたという。谷根には上村と中和田のワノウチごとに二組の講があり、講員はいずれも六、七人、家の宗旨はみな法華宗であった。講は六十日ごとにめぐる甲子の日に開かれ、出席するのは家の主人である。死や出産の穢れを嫌い、宿の都合が悪ければ次の子の日へ延ばした。うちわ太鼓を打ち、南無妙法蓮華経を五百回唱えたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。