庚申像の手を四本にした石工の節約
どんな伝承か
柏崎市久米の庚申さんの手は四本だといわれ、事実、四手の青面金剛像塔がある。四手である理由については次のような伝承がある。昔、石工に庚申塔の造立を依頼し、「なるべく手をぬいてくれ」と頼んだ。頼んだほうは費用の節約を意味していたのだが、石工は六手のうち二手を省いて時間の節約をしたというのである。この伝承はさて置き、四手のものは久米のほかにも、水上の大光寺の庚申掛軸、西之入安住寺門前の青面金剛像塔、佐水や四谷の像塔、谷根の新沢兵三郎所持の掛軸などにみられる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
柏崎市史資料集 民俗篇(柏崎の民俗)――信仰と俗信(柏崎市(編)・柏崎市史・自治体史(民俗))
新潟県柏崎市の信仰と俗信を網羅する。