たたった蛇
どんな伝承か
上唐子のある人が、小さな蛇が叢にとぐろを巻いているのを見て、近くにあった大きな石を持って来て蛇の頭にのせた。蛇が石の下から逃れようとしてもがき苦しむのを面白がって眺め、そのまま家へ帰った。ところが家の玄関の敷居をまたいだとたん、頭を何か大きな重い物で押さえつけられたように痛くなり、胸がつぶれるように息苦しくなって、医者に診てもらってもどうにもならなかった。もしやあの蛇に石をのせた祟りではないかと、家人を叢へやって蛇の頭の石を取り除いてもらうと、そのとたんに雲霧が晴れるように頭痛も息苦しさも治ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東松山市史 資料編 第5巻(民俗編)――伝説(東松山市(編)・東松山市史・自治体史(民俗))
埼玉県東松山市に伝わる口承を網羅する。