下五島貝津の観音施餓鬼
どんな伝承か
長崎県下五島の三井楽町貝津、現在の五島市三井楽町貝津の施餓鬼は旧七月五日に行われ、その折「昔から無縁仏の供養に」観音様へお参りするのだという。観音堂は村で一番高い所にあり、郷のお寺と呼ばれ、村の婆さんたちが二年交替で堂守をしていたが、今は月ごとの当番が世話をしている。施餓鬼には各戸から一人ずつ米や大豆を持ち寄り、僧侶も呼ばれてくる。同じ報告書でも信仰の項は日を八月五日とし「先祖と無縁仏の供養をする」とあり、著者は古い姿と後の変化を伝えるものかと述べる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。