天から一抱えの大石が降ってきた
どんな伝承か
天から降ってきた石神の伝承が、比婆郡東城町塩原にある。当地の八面、降り神という地名の由来を語る話である。昔、天からひとかかえもある大石が降ってきた。神田地区の柳右衛門が、天から降ってきたのだからどこかへ祭らねばと思って木負子を持っていくと、大石は軽々とそれに乗り移った。不思議に思いながら峠の上まで来ると、急に重くなって動けなくなった。村へ帰って皆と相談し、宮を建てて手力男命という名をつけて祭った。ところがこの石神は毎年大きくなるとみえて、今は縁の下いっぱいになり、縁板を持ち上げるほどになっているという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
広島県史 民俗編――伝説の分布(広島県(編)・広島県史・自治体史(民俗))
『広島県史 民俗編』所収の伝説の分布論。広島県(安芸・備後)に伝わる伝説を、その素材と分布の地域的特色から論じる。