三十秒睨み合った角刈りの怪物
どんな伝承か
国鉄木次線の油木駅のまわり、四方を山に囲まれた油木の集落での話。昭和四十五年七月二十日の夜八時、農業の丸崎安孝さんが車でダムのあたりを通りかかり、犬でも猿でもない黒い毛だらけの生き物を一瞬とらえた。降りて見回すと、牛でも犬でもない巨大な足跡が残っていた。その三日後の明け方、今度は農業の今藤実さんが、草の茂みから現れた怪物と真正面から向き合うことになる。顔は人よりやや大きく、頭の毛は角刈りのようで、目も口も鼻も猿に似ているが、猿より色が黒く造りが大きい。三十秒ほど睨み合ったのち、怪物はゆっくり背を向けて去っていったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の四次元(鈴江淳也・心霊・四次元・昭和)