子を授け粗末にすれば罰が当たる神
どんな伝承か
大塚町には、二、三年前まで別の家の屋敷の内にもシャダンサンが祀られていた。この神は子に恵まれない者が拝むとよく子を授かるといわれ、その一方で粗略に扱えば罰が当たるとも信じられていた。現在は同じ家の墓所へ移されている。町内で確かめられるシャダンサンは三軒ぶんあるが、互いにどういう関わりがあるのかはまったく分からず、三軒が寄り集まって相談をするようなこともないという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
島根県出雲市大塚町民俗調査報告書――俗信・憑きもの(出雲市(編)・自治体史(民俗))
『島根県出雲市大塚町民俗調査報告書』所収の俗信・憑きもの・民間療法。出雲平野の大塚町に伝わる心意現象を採録する。カラスの鳴き声で天候を読むアレガラスの予兆、イチヂク・ビワを植えぬ・便所に南天を植える屋敷の禁忌、キツネに憑かれることを『サバラレル』という狐憑き、繁盛するゆえ嫉まれ村八分で結婚に難のあった憑きもの筋『キツネモチ』、着物の裾を結わいたり小豆を井戸に落とすものもらいの呪術的民間療法などを収める。