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うばさま――流れ戻るお堂

所在地埼玉県加須市飯積中新田(姥堂)
年代伝承
登場中島、村人、竜仙寺跡に住みついた百姓(中新田と姥島から取った姓)
出典古河市史 民俗編――伝説

どんな伝承か

利根川沿いの中新田は姥島とも呼ばれる。ここにあった竜仙寺はいつしか廃寺となり、一人の百姓が住みついた。ある時、洪水で堤が切れて濁流にお堂が流れてきて、寺のわきに止まった。中には眼を光らせ、白髪を結い、胸をはだけてあぐらをかいた等身大の姥の像があった。村人の一人がお堂を流れに戻しても、翌朝にはまた寺のわきに戻っている。村人はそこに祀って「うばさま」と呼んだ。百姓は中島の姓を名乗ったが、のちに寺とお堂を壊して家を建て、姥さまを押し入れに放りこむと、病人や死人が絶えず家は傾いた。祟りを恐れた村人は姥堂を建て直したという。

原典より

村人の一人がこのお堂を流れに戻したところ、翌朝になるとまた、寺のわきに戻っている。—— 古河市史 民俗編――伝説(古河市(編)・古河市史) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

古河市史 民俗編――伝説(古河市(編)・古河市史)

『古河市史 民俗編――伝説』は、古河市が編んだ市史の民俗編のうち、第一章「伝説と昔話」の伝説の節を収めたものである。古河市と周辺の総和町・野木町・北川辺町に伝わる沼や神木、三国橋の人柱、お菊卵塔などの墓地、源頼政や静御前、地蔵や野木明神の蛇にまつわる話を短く記す。伝説の特徴と分類を述べたのち、自然・社会・人物・信仰の四つに分けて収め、町名の由来を添え、昔話の節の冒頭で終わる。

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