花岡の桜の大木の祟り
どんな伝承か
花岡では、庭に桜の大木を植えることを忌んだ。桜の字が木と貝と女から成っているため、植えるとその家の女にさわりがあるというのである。佐久町内では庭木の禁忌が各地にあり、大日向や高野町では蛇や蝮が集まるとして山椒を、余地・高野町では墓に植える木だとして榧や木蓮を、平林・曽原・上区ではもめ事が起こるとして樅を、平林・上区では火事になるとしてじなし(くさぼけ)を、下海瀬では花が下がって家運が下がるとして藤を忌んだ。花岡の桜もその一つに数えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌・自治体史(民俗))
長野県『佐久町誌 民俗編』所収の俗信。佐久町(現佐久穂町)に伝わる予兆・占い・まじない・物忌み・民間療法を地区ごとに採録する。