縁起
どんな伝承か
縁起をめぐる言い伝え。大日向・曽原・上区・下海瀬では茶柱が立つのをよい知らせとし、「朝茶はその日の難のがれ」、大日向では「朝茶をのんでその日に難があるならば北野の天神あると思うな」という言いならわしもあった。大日向・上区・高野町では、燕やヤカン蜂が家や土蔵の庇に巣をかけたり、燕が家に舞い込むのをよい知らせとする。平林では正月三ヶ日に午の日があるとよい兆とした。悪い兆では、大日向・曽原が歯の抜けた夢をあげ、大日向では上の歯なら年上の者と、下の歯なら年下の者と別れるという。下海瀬では下駄の歯が欠けること、上区では家の近くで烏が騒がしく鳴くことを悪い知らせとした。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌・自治体史(民俗))
長野県『佐久町誌 民俗編』所収の俗信。佐久町(現佐久穂町)に伝わる予兆・占い・まじない・物忌み・民間療法を地区ごとに採録する。