捨て子と七つ坊主で守った子の育ち
どんな伝承か
旧佐久町で行われた安産と子育てのまじない。安産では、曽原でお産師様に前掛けや頭巾を作って納め、余地では産婦に巻貝で水を飲ませ、平林ではつけ木を丸めて糸で吊るしたものを持って子安様へ参った。上区は十九夜様に参り、山の神へ草箒を供えて祈った。高野町では妊娠五か月の戌の日に実母が帯を持参して締めさせ、花岡では三叉路に六三除けの線香を立てた。弱い子を丈夫に育てるには、示し合わせて一度捨て子にし拾ってもらう方法が各地区で行われ、下海瀬では箕に入れて捨てた。男児が弱いときは七歳まで女児のように髪を伸ばす七つ坊主、平林の観音での虫封じもあった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
佐久町誌 民俗編――俗信(佐久町(編)・佐久町誌・自治体史(民俗))
長野県『佐久町誌 民俗編』所収の俗信。佐久町(現佐久穂町)に伝わる予兆・占い・まじない・物忌み・民間療法を地区ごとに採録する。