畏友清澤滿之師が夢に現れる(谷本富)
どんな伝承か
谷本富にも不思議な話がある。明治三十八年の初夏、日頃深く尊敬しながら久しく音信を通じなかった畏友・清澤滿之師が、ある夕突然、京都の自分の寓居の縁先の障子を開けて入って来た。何か一言二言話し合ったと思ったら、それはただ一場の夢であった。不思議だと気にしていると、翌々日、病気養生かなわずとの訃音に接した。谷本は不思議に驚くというよりも、むしろ故人のいつも変わらぬ厚情に深く感激したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
靈魂に就いての奇話(本誌記者編(雑誌Gloria編集部・記者)・昭和25年(1950年)前後/雑誌「Gloria」連載。戦前の心霊研究記事・諸氏所説を再編集したもの)
雑誌「Gloria」昭和25年前後に連載された「靈魂に就いての奇話」を本誌記者が編集した心霊研究アンソロジー。第一篇「心霊論者の主張/死後の生活」、第二篇「不思議の現象と心理研究」、第三篇「交霊の現象」、第四篇「千里眼念寫の奇現象」から成り、戦前の諸氏所説(福來友吉・小熊虎之助・森田正馬・谷本富・松村介石・大戸徹誠・井上圓了ら)と新聞雑誌記事を再録する。