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会社の階段に現れる社長の霊

所在地東京都千代田区丸の内
年代昭和
登場小暮、すゑ子、給仕・目撃者、山川の妻
出典霊界五十年

どんな伝承か

葬式から半月ほどして、山川の霊が会社に現れるようになった。平社員の松原や秘書の波川は、退社時の五時半ごろ、階段の中ほどを息を切らせて上ってくる社長の姿を何度も見ていた。著者もある雨の夕方、二人と小使の小暮を連れて階段を下りると、帽子を阿弥陀にかぶった山川が上ってきた。名を呼ぶとにっと笑って左手で挨拶し、小暮が叫ぶと、望遠レンズを絞るように小さくなって消えた。掃除婦も見ており、噂はビル中に広がった。夫人すゑ子には二度しか見えず、彼女は疫痢で死んだ息子親雄の霊が以前から凶事を予言しており、夫の死はその祟りではないかと語った。

原典より

山川君はそれを聞くとふいと姿が小さくなってふっと消えた。—— 霊界五十年(長田幹彦) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊界五十年(長田幹彦)

『霊界五十年』は、長田幹彦が自らの心霊体験を一人称でつづった随筆集である。霊媒亀井三郎の実験に立ち会った話に始まり、大正十四年に東京中央放送局で見た変死した技師の霊、自殺者の霊、神隠し、心霊写真、死者の霊との交わりなど、長年にわたって見聞きした出来事を語る。「亀井霊媒の実験」「放送局の幽霊」「霊界夜話」「幽霊のキスマーク」などの短い章を連ね、心霊研究の知人や医師との問答を多く交える。

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