サルの頭の黒焼き薬
どんな伝承か
みなかみ町谷川岳南麓生まれの猟師、石倉篤太郎さんは、平成二十九年十月に訪ねた著者へ戸棚の奥からサルの頭の黒焼きを持ち出した。ビニール包みの中には黒く炭化したサルの頭骨が入っており、手触りは竹炭のようであった。粉々に砕いて服用すると頭痛や精神病に効くと全国的に言われてきた民間薬だという。石倉さんは「自分で作ったのではなく友人にもらった」と言い、使うことがないので持って行ってほしいと申し出たが、著者は生返事をして受け取らなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
村の奇譚 ― 里の遺風(筒井功・民俗・地誌・現代)