岩滝村へ全裸で天降った花嫁きい
どんな伝承か
「三重郷土史」の著者永浜宇平が、丹後の「好いじゃないか」騒ぎで風俗が乱れたさまを述べたくだりに記す珍事。与謝郡岩滝村に花嫁が天降ったという。その天女の素姓は三重村谷内出身の磯右衛門の女きい。かねて岩滝村の前田佐蔵と情交があったが、両親に打ち明けて徐ろに許しを得るのは待ちきれず、折しも神の天降る最中の乱舞狂乱に乗じ、寒中の深夜に素裸となり髪を振り乱して御幣をくわえ、未明ひそかに前田家の庭前に立った。払暁に家人が見つけると、出雲の神の引き合わせによる良縁と喜ばれ、新菰を敷いてその上に招じ入れられたと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本神異見聞伝(笠井鎮夫・昭和40年代(推定))
霊界からの賞罰覿面(日本神異見聞伝)/天狗・竜神の憑依と霊界通信/神霊による人生指導/神隠しと予言/各地の神異・霊異見聞