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毎夜病室に来る軍馬の幻

所在地東京都世田谷区
年代1989年
登場水上勉、作家
出典証言・臨死体験

どんな伝承か

水上勉は入院中、毎晩眠る前に飲まされる薬のせいでさまざまな幻を見た。中でもよく現れたのが照銀である。二十五歳で召集され伏見で輜重輸卒を務めたとき世話をした栗毛の若馬の名で、導眠剤を飲むとすぐに姿を見せた。大きな体でどうやって警戒の厳しい看護室の前を通ったのかと尋ねると、手は打ってあります、と答えてベッドの脇に女ずわりをする。去勢されていたので足を斜めに折って座る格好が艶っぽく、丸裸であるだけに気味も悪かったという。検温に来られるとこちらまで恥ずかしくなった。杵ほどの顔がすぐそこにあり、唾の飛ぶ様子や鼻の中の湿りまで見え、鼻息がかかるほど生々しい。しかも日本語で長々としゃべるのだった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

証言・臨死体験(立花隆・臨死体験・ノンフィクション・平成)

立花隆『証言・臨死体験』を証言者(人物)単位で収録。安田伸・水上勉・邦光史郎・志賀信夫・前田忠明・佐野三治・向井承子・北林谷栄・永倉万治・彗星探索家木内鶴彦・元プロレスラー大仁田厚・羽仁進ら著名人や市井の人々が語る臨死体験(体外離脱・トンネル・光・お花畑・三途の川・死者との再会・人生回顧と蘇生)を、各証言の冒頭に【日付】【場所】【人物】【状況】マーカー付きで収録。臨死体験を脳科学と心霊の両面から検証した立花隆の証言集。

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