鋼鉄線消失の念写事件
どんな伝承か
明治四十四年一月、丸亀で行われた長尾郁子の第二回実験は念写であった。郁子の希望で、念写の際は別室に乾板を置いたまま精神統一する方法が取られていたため、乾板をすり替えたり何らかの工作をしたりする余地があった。その対策として物理学者のグループは、写真乾板を包む黒紙に目立たぬよう細い鋼鉄線を挟んでおいた。郁子は希望どおり『正』の字を念写し、乾板には確かに『正』の字が現れたが、なぜか挟んでおいた鋼鉄線がなくなっていた。このため詐術の疑いが持たれ、第三回では乾板の取枠に印を付けるなど、さらに厳重な予防策が講じられた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊と神秘世界(福来友吉・大正~昭和初期(推定1920年代~1930年代))
御船千鶴子の透視能力(心霊と神秘世界)/催眠術と透視・念写/千里眼事件と心霊実験/神秘世界の探究/福来友吉の超能力研究