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時知らずの蠅が家を訪れる

所在地京都府京都市下京区寺町通松原下町
年代元禄15年(1702)頃
登場飾屋主人九兵衛、女房、娘、亡き婢お玉
出典日本の怪談(二)

どんな伝承か

京の寺町通り松原下町の飾屋に、まだ二月の余寒の強い頃、時季外れの蠅が現れた。奥の部屋で針仕事をしていた女房の手にとまり、「時知らずの蠅じゃよ」と驚かれた。昼餉の折には主人九兵衛の手首に、午後の茶の折には帳場と表座敷に、夜には行灯の障子にと、同じ一匹らしい蠅が家じゅうに現れ続けた。潰そうかという女房を止め、九兵衛は掌ですくって雨戸の外へ突き放すように捨てた。だが翌日の昼にも蠅は戻ってきて、親類の娘の嫁入りの話をしていた夫婦の傍を離れなかった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ・明治末~大正期(推定))

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