諏訪様の託身
どんな伝承か
富山県射水市の諏訪神社では、蛇を踏んで死んだ地下浪人の林田の噂から神社への尊崇が高まり、祠は改築され立派な社殿となった。遷座式の日、神主の治左衛門が祝詞を唱えていると突然声が途切れ、体が後ろ向きになった。「私の心に穢れがあり明神の思召にかなわない、今日から神主は源吉殿に」と告げ、幼い源吉が水干を着て新たな神主として据えられた。その後も源吉は拝殿の前でお諏訪様と遊び、町の人々はそこに沢蟹や蛙の群れを見たという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ・明治末~大正期(推定))