お諏訪様と白い蛇
どんな伝承か
放生津の草原の祠で、幼い源吉が「お諏訪様、いっしょに遊びましょう」と呼ぶと、祠の下の石の間から白い蛇が出てきて、輪になれといえば輪になり、蟹を連れて来いといえば沢蟹の群れを従えて来た。祖父の為作が頭を地につけて拝んでいると、紫がかった鋏をあげた沢蟹がぞろぞろ来るのが見えた。そこへ地下浪人の林田が二人を連れて現れ、ばてれんの仕業だと嘲り、白い蛇のいるという場所を足で踏みつけた。とたんに林田は叫び声を上げて転げ、冷たくなって死んだ。以後、町の人の諏訪神社への尊崇が高まり、祠は社殿に改築されて源吉が少年神主となった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の怪談(二)(田中貢太郎・日本の怪談シリーズ・明治末~大正期(推定))