沖縄の遺念火(チラーと地頭代の話)
どんな伝承か
琉球王国時代、真和志間切の地頭代が娘のマカーと下女のチラーを連れて崎樋川へ出かけた帰り、上之屋で倒れていた乞食風の若者をチラーだけが介抱した。数か月後、越来親方が訪れ、その若者は息子の松金で、清国からの帰路に海賊と台風に遭って漂流したのだと明かし、チラーを嫁に望んだ。面白く思わない地頭代は、越来に呼ばれたチラーを日暮れまで引き止め、道で暴漢に襲わせる。迎えに出た松金は大道松原で遺念火を見、後を追って松林に入るとチラーの死体があった。数日後も遺念火に導かれて地頭代の家に至り白状を聞く。地頭代は自決し、死体はチラーと同じ姿勢だったという。
原典より
* これも沖縄の不思議なハンドバッグ幽霊* **二 お化けの会ができるまで*** **三 宅島夫人の霊視*** **四 この世は不思議なことばかり(座談会:西丸震也・星新一・平野威馬雄)**,* **…—— お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・昭和49年(1974年)8月20日初版・双葉社) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けは生きている —科学にとり残された霊の世界(平野威馬雄・昭和49年(1974年)8月20日初版・双葉社)
「お化けを守る会」世話人頭・平野威馬雄が、幽霊・心霊・物の怪・心霊科学を縦横に語る一書。第一章は読者から寄せられた現代の幽霊・たたり実話(八幡市の泣き声屋敷、秋田の生首屋敷、お盆の帰省霊、四谷怪談のたたり、双生児に取り憑く絞殺被害者の霊、大刈峠殺人事件の幽霊と霊能者・三好天泉による招霊で犯人像が捜査と符合した実録)を収める。