天まで届く天底の馬場のユーリー
どんな伝承か
島袋源七の『山原の土俗』が挙げる沖縄の妖怪の第一がユーリーである。背が高く、長い髪が顔を覆い、思うままに背丈を伸び縮みさせる人の形をしたもので、たいていは白い着物を着ているという。今帰仁村天底の馬場のあたりに出るユーリーは、天に届くほど高いとされた。出会ったときは、シータカ、シータカと唱えて高くさせ、続いてシーヒク、シーヒクと唱えて低くしておいてから、鞭や木の枝で打ちのめすものだと、同じ村の運天では言い伝えている。打たれたユーリーは蛍火のような青い光を四方に散らすという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
怪談の世界(山田野理夫・昭和中期(1977年頃))
ザシキワラシ(座敷童子)と福の神(怪談の世界)/遠野・東北の怪異伝承/家運の盛衰と怪音/妖怪と幽霊譚/山田野理夫の怪談採集