トップ東京都の伝承千代田区

脱線と自殺を招いた東京駅の墓石

所在地東京都千代田区丸の内(東京駅)
年代昭和5年11月
登場黒谷金戒光明寺の僧、邦芳随円、工夫、駅員、黒谷金戒光明寺大僧正
出典日本怪奇集成-明治大正昭和篇

どんな伝承か

二十五日の午前九時半、東京駅第三ホームの神田寄りの端で読経の声が上がり、乗降客が黒山のように集まった。京都の浄土宗大本山黒谷金戒光明寺の大僧正邦芳随円ら三十七名の加行僧が、そこで見つかった墓石にまつわる不祥事の供養をしていたのである。その墓石は三年前にどこからか運ばれた土砂の中に埋まっていたのを、二十日ほど前に工夫が掘り出してグラウンドへ移したものだった。以来、競技中の青年が足を折り手を負傷する事故が続き、駅構内にあったころは脱線や飛び込み自殺が頻発し、宿直の駅員が夜ごとうなされたという。上京中の大僧正はこれを聞き、帰りの汽車を一本遅らせて供養を営んだ。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪奇集成-明治大正昭和篇(富岡直方編著・日本怪奇集成・昭和初期(推定昭和2-3年))

明治・大正・昭和の怪奇譚(日本怪奇集成)/生首と幽霊の怪/狐狸のいたずら/怪盗と世相の怪異/各時代の不思議な事件

種別から探す

祟り墓石自殺供養怪異

千代田区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『日本怪奇集成-明治大正昭和篇』の伝承