便所から出た神様のお使いの小蛇
どんな伝承か
昭和の初め、まだ小学生だった語り手が、便所の汲み取り口のあたりから細い蛇の這い出してくるのを目にした。ぎょっとしたものの、眺めているうちにどこかへ消えてしまったという。後で祖母に打ち明けると、あれほど小さい蛇は神の使いなのだから、殺さずにいて何よりだと言われた。祖母はさらに、番所の広い屋敷には家を守る白蛇が棲みつき、通った跡には何ともいえない良い香りが残ったものだ、とも語った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 9 (木霊・蛇)(松谷みよ子・現代民話考・昭和〜平成)