稲葉郡蘇原村の八百比丘尼
どんな伝承か
美濃国稲葉郡蘇原村字三柿野では、八百比丘尼をあさきという長者の一人娘だと伝える。稲葉郡誌によれば、あさき長者の死後、娘は麻木の箸で食事をし、その箸に付いた飯粒を池の魚に施したという。その功徳によって八百歳の長寿を保った。娘は後に各務村に住み、その古跡として今も六字の名号を刻んだ碑が残されていると記されている。人魚の肉を長寿の由来とする各地の伝えに対し、ここでは施しの功徳をその由来としている点が異なる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
福井縣鄕土誌 民間傳承篇(福井縣鄕土誌・昭和初期(1920年代~1930年代推定))