毎夜夢に出る被害者に耐えかね自首
どんな伝承か
昭和五十七年五月三日の午前六時ごろ、無職の男が札幌中央署に出頭し、女性を殺して自分のマンションの部屋に置いてあると自首した。署員が部屋を調べると、交際していたウエートレスの腐乱死体が見つかり、男は殺人の疑いで緊急逮捕された。調べによれば、覚醒剤を買う金に困って女性から借金し、二月下旬に返済を迫られて甲斐性なしとなじられ、逆上して両手で首を絞めたという。死体は寝室の布団に毛布をかけて放置していた。男は友人宅を泊まり歩いていたが、最近は毎晩のように被害者が夢に出てうなされるので自首したと述べた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。