G大学に在学中の庄内春雄さんは気になる夢を見た―――
どんな伝承か
群馬県前橋市のG大学に在学中だった庄内春雄は、利根川の河原を歩く恋人らしい男女が、警察を名乗る二人組の男に連れ去られ、女が暴行されたのち川に身を投げる夢を見た。二日後、実際に利根川から若い女性の水死体が発見されたという報道を目にする。その夜、飲み屋で青白い顔の青年に出会い、彼が新聞に出た水死体の女性の恋人だと知った庄内は、話すうちに自分の夢とひどく符合していることに気づき、夢に出てきた二人組は偽の刑事だと直感して警察に届け出た。調べにより、二人組はトラック運転手で酔った勢いの犯行だったことが判明したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。