昭和二十年八月十四日の夜、私は夢を見た
どんな伝承か
昭和二十年八月十四日の夜、当時伏見桃山の女学校に通っていた私は夢を見た。校庭の横の崖の上は竹藪になっており、夢の中で生徒たちは竹槍を持って並んでいた。すると竹藪から洪水のように濁流が流れ込み、生徒たちは蜘蛛の子を散らすように逃げ惑う。次の瞬間、濁流は大勢のアメリカ兵に変わっていた。そして翌日、日本は終戦を迎えた。それまでアメリカ兵の姿など見たこともなかったのに、夢の中の姿は終戦後に実際に見た姿とそっくり同じだったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂(松谷みよ子・現代民話考・昭和50年代~60年代(推定))
松谷みよ子『現代民話考 4 夢の知らせ・火の玉・ぬけ出した魂』を小話単位で全513話収録。夢のお告げ・予知夢、火の玉、ぬけ出した魂(離魂)など、心と生死の境にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明482話・市区町村判明386話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。