大正初期
どんな伝承か
大正初期、彦根の町に初めて電話が来たのは回答者の父が小学校五年生の時、すなわち大正元年のことであった。加入には四、五戸の希望者が必要で、町の有力者が奔走してようやく開通した。回答者の家に電話がついたのは大正五年で、当時は市内通話に回数制限がなく基礎料金のみで何度でもかけられ、遠距離通話は長電話のある家に行って順番を待つか、手紙や電報を使い分けていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 12 写真の怪・文明開化(松谷みよ子・現代民話考・1990年代初期(平成初期))
松谷みよ子『現代民話考 12 写真の怪・文明開化』を小話単位で全550話収録。心霊写真など写真の怪と、文明開化期の怪異にまつわる現代の民話を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明377話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。