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道をふさぐ二匹の山犬に挨拶して通る

所在地高知県高岡郡佐川町古畑耕
年代現代
登場岡村保、西森福太郎、藤本恵、体験者、報告者
出典現代民話考 10 狼・山犬、猫

どんな伝承か

明治の終わり頃、高岡郡佐川町尾川の古畑部落に西森福太郎という豪胆な人がいた。中村部落の親戚の子が事故で亡くなり、葬式と野辺の送りを済ませて帰ろうとすると、今宵は黒火もまじったから泊まってゆけと勧められたが、断って夜遅く帰途についた。当時は幅一メートル足らずの小道で、堂野々部落を上に回った所にとどろという渕がある。その上まで来ると、口が耳元まで裂けたような大きな山犬が道の両側に向かい合って座っており、頭と頭の間は人がやっと通れるほどしか空いていない。福太郎は人に挨拶するように右手を前に出し、「ご免よ」と言って通り抜けた。山犬は後をついてきたが、古畑の家に着く頃にはいなくなっていたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 10 狼・山犬、猫(松谷みよ子・現代民話考・1970年代~1980年代推定)

松谷みよ子『現代民話考 10 狼・山犬、猫』を小話単位で全541話収録。狼・山犬・猫にまつわる現代の民話・怪異譚(送り狼・化け猫など)を全国から採集し収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明535話・市区町村判明490話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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