自分の息子が今から七、八年前、奥山に行った時、一尺く
どんな伝承か
奈良県宇陀郡御杖村の奥山での話である。話者の追分シメによれば、今から七、八年ほど前、その息子が奥山へ行った折、赤い着物を着た小さな天狗が、松の木の上を飛びまわっているのを見たという。その天狗は一尺ほどの赤く長い鼻を持ち、背丈も一尺ほどしかない、小柄なものであったと伝えられている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。