道川(2)
どんな伝承か
匹見町道川での話。よそからある家に子守を雇っていた。谷端に柿の木があり、その柿がなっているのをもぎに行ったところ、下の谷に、かわいい芥子坊主のような子どもがいたという。子守は青くなって戻り、あそこにこうこうだったと話した。それが猿猴だったのだという。谷端でも猿猴が誘うから川へ行って遊ぶなと親たちが言い聞かせ、少しでも水のある所には猿猴がいるから用心せよと教えられた。猿猴はいろいろなものに化け、良い髪挿しが谷の中にあると思って覗くと引っ張り込むのだという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 1 河童・天狗・神かくし(松谷みよ子・現代民話考・1970年代)
松谷みよ子『現代民話考 1 河童・天狗・神かくし』を小話単位で全532話収録。河童・天狗・神かくしにまつわる現代の民話・怪異譚を全国から採集し、地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明530話・市区町村判明477話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。