満能の蛍合戦
どんな伝承か
賀茂郡大和町の和木にある一万橋を境に、西側に平家蛍の一族、東側に源氏蛍の一族が棲み、毎年蛍合戦が繰り広げられたという。ある年、平家蛍の大将・平太蛍らは婆が淵の猿猴を招いて軍議を開き、源氏蛍の灯を消すにはうちわが良いと決め、猿猴が武士に化けて三原のうちわ屋で大量のうちわを買い集めた。源氏蛍側も水鉄砲で対抗し、五月十七日の宵、一万橋の上でうちわが合図に上がると、双方入り乱れての蛍合戦が始まったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第10巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第10巻』所収の「文化叙事伝説」および「自然説明伝説」全85話(岡山・広島・山口=中国地方)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。