神の井と呼ばれた東庄七井
どんな伝承か
昔の東庄内には、七か所の清らかな水が湧き出す井戸があった。ほかにも井戸は多かったが、この七井は宗教的に「神の井」として長く里人に用いられてきたものと思われる。七井とは、東庄町宮本の盃井、青馬の鳴井、羽計の石井、高部の染井、平山の滝之井、銚子市桜井の大井、海上町松ヶ谷の玉子井である。盃井には「東路に、さして来むとは思はねど 盃の井に影をうつして」という古歌が伝わる。また染井には「片葉のよし」が生えるという言い伝えもあるが、詳しいことは分からないという。
原典より
昔の東庄内に、七か所の清らかな水の湧き出す井戸があった。—— 東庄町史 下巻(東庄町) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東庄町史 下巻(東庄町)
『東庄町史 下巻』は、下総の香取郡東庄にあたる千葉県東庄町の町史下巻のうち、「民話・伝説」の項である。須賀山の地名伝説、高部と羽計の狐の祝言、城山の大蛇、花香稲荷縁起、黒部川と児塚の由来、干潟十八ヶ村の名付け、姥捨ての定命窪など十五の項を収め、小南の七不思議や東庄七井の一覧も含む。半数あまりの項に伝承地の区名を添え、『かぎろひ』記念特集号や『県民の森の歌』、「上代郷明細記」「東荘志」、旧家文書などの出典を記す。