押し入って殺された残党の祟り
どんな伝承か
我孫子に伝わる世間話のひとつ。明治のはじめ、船橋から逃れてきた徳川方の残党三人が、空腹に耐えかねて岡発戸の字滝前にある家へ押し入り、その家の主人に殺された。以後この家では悪い事ばかりが続いたので、これは祟りだと供養を勧められ、字陣馬に墓を築いて毎年塔婆を立てるようになったという。『相馬伝説集』が伝えるこの話は、非業の死、祭祀の不足、祟り、そして祀りへという流れをたどっており、御霊信仰を形づくる型が近年まで人々の心に残っていたことを示すと解説されている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
我孫子市史 民俗・文化財篇(我孫子市)
我孫子市編『我孫子市史 民俗・文化財篇』を全29話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。