御林
どんな伝承か
御林は布佐台にあり、我孫子から成田へ通じる街道の側、龍毛城址の南方にあたる。ここにはかつて葛飾県庁の址があり、明治四十五年頃までは塁を繞らした空壕が残っていた。十余町の面積に老松が天に聳え、昼なお暗い感じのする林であったという。今は耕園となり、西北の隅にわずかな松が残るばかりで、それがかろうじて昔を偲ばせている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
相馬伝説集(寺田喜久(狂花)・相馬郷土研究・大正)
大正十一年、寺田喜久(狂花)が編んだ『相馬伝説集』。茨城・千葉にまたがる旧相馬郡(利根川流域=小文間・守谷・布川・布佐・藤代・横須賀など)の名勝・旧蹟・伝説を、△印で項目立てして地誌的に網羅する。最大の主役は平将門で、守谷町の朝日御殿・桔梗塚・佛島・日秀の石井戸など将門伝説群、その妾とされる桔梗の前の伝説を収める。