金沢の神隠しと迷子の鉦の声
どんな伝承か
加賀金沢のある按摩の話によれば、十年ほど前まで、冬の夜更けに町を歩くと、迷子となった子の名を呼ぶ声と、それに伴う物悲しい鉦の音を聞かない晩はなかったという。神隠しは特に冬季と、黄昏どき、いわゆる逢魔が時に多く起きたとされる。柳田国男はこうした神隠しの例として、山中に消えた娘が後年姿を見せた岩手の話や、山の神へ嫁に行くと言い残し田代岳へ消えた娘の話なども併せて紹介している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
定本柳田国男集 第4巻(柳田国男・定本柳田国男集)
柳田国男編『定本柳田国男集 第4巻』を全822話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。