闇夜に迫るまやかしの船
どんな伝承か
田野浦の船乗りは、夜の海で妙な船に出くわすことがあるという。向かい風のはずなのに、追い風を受けたように相手の船がぐんぐん迫ってきて、どんな闇夜でもその姿だけははっきり見える。若い者は舵をかわそうと慌てるが、場数を踏んだ船頭は、あれはまやかしだから構わず真っすぐ進めと言う。実際、ぶつかる寸前になると船はふっと消えてしまう。船頭たちの間では、亡くなった人の霊が招いているのではないかと語られている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。