牛の首に旗を巻く藍島の牛の正月
どんな伝承か
北九州市小倉北区の藍島、大泊の丘に立つ荒神社では、一月十一日を牛の正月と呼んで祭りを行った。社に納められた旗を頂戴して牛の首に巻き、浜へ引き出して走らせるのである。もっとも浜が短いので、大がかりな競走ではなかった。牛を飼う家の多かった時代に栄えた行事だという。三月二十八日には荒神祭があり、宮総代が神酒を、島の人々が小豆餅を供える。鐘崎や門司、小倉からも参詣があり、悪疫よけの神として山口県長門のあたりまで信じられてきた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。