家康に十念を授けた茶屋の原の石
どんな伝承か
北九州市八幡西区の茶屋の原に建つ大日堂の本尊は十念石と呼ばれ、いまも参る信者が絶えない。豊臣秀吉が朝鮮へ兵を出したころ、徳川家康は肥前名護屋の本陣へ向かう道すがら当地を通り、荒れた小堂と中の阿弥陀仏を見て拝み、再建を思い立って穴生の僧存道に頼んだ。存道は名護屋へ向かう家康を見送るべく路傍の石に立ち、馬上の家康へ十念を授けたという。その折に僧が立った石こそがこれで、のちに十念石と名づけられ、堂の本尊とされた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
北九州市史 民俗(北九州市・北九州市史)
北九州市編『北九州市史 民俗』を全354話・伝説(1見出し=1話)単位で収録(緒言・序・名義・解説・和歌・注は除外/内包)。所在地(郡村区・社寺)を付して集成。