関ヶ原で家康の懸勝
どんな伝承か
原典は六曜の先勝・先負の由来を説く章で、「羽事手三密之大事」と称する軍略上の秘伝の懸勝・懸負・懸悔の図表を紹介し、小泉松卓の循環暦が挙げる的中例十件を掲げている。その十番目が「九月十九日 ○関原にて家康公御懸勝」である。原典は、そもそも合戦に日の吉凶などあるはずがなく、味方に吉の日は敵にも吉の日であるべきだと述べ、少数の的中例だけを取り上げて誇大に宣伝し、多数の不的中例を黙過して怪しまないのが迷信者の顕著な心理だと批判している。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本の俗信 1――迷信の実態(文部省迷信調査協議会・日本の俗信・昭和24年(1949))
文部省迷信調査協議会『日本の俗信1―迷信の実態』(昭和二十四年)。戦後の文化国家建設を背景に、昭和二十一年から宇野圓空を委員長とし今野圓輔・森秀男・古畑正秋らの人文・自然科学者・迷信研究家が、全国の児童生徒・教師を通じて行った大規模な迷信実態調査の第一回報告。