アーニマガヤ
どんな伝承か
昔、イチという男とナビグワという女の、たいへん仲のよい夫婦がいた。野良に仕事に行くときもいつも一緒で、決して離れ離れに歩くことはなく、余りの仲のよさに人の羨望のまとであった。ある日ナビグワは風邪から余病を併発して大病となり、イチは昼夜そばを離れず看病したが、とうとう息を引き取った。イチは遺骸に抱きついて離れず、入棺のときも駄々をこねた。ナビグワが葬られたのはアーニマガヤのトールバカで、イチは夕暮れになるとまた独りでそこへ行った。夜が更けるのも忘れて泣き伏していると、どこからかナビグワが現れ、二人は喜びあって語り明かした。翌朝イチが目覚めたときは墓石を抱いていたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。