百合若大臣
どんな伝承か
知名町具志検に伝わる話。眠れば十七日、起きれば十七日という体質を持つ百合若大臣が江戸への船旅の途中、無人島に漂着した。眠っている間に一番供が腹帯と刀を奪って置き去りにし、大臣の妻に死んだと偽って無理やり妻とし、大臣の馬も鉄の馬屋に押し込めてしまった。一人取り残された大臣は貝を拾って命をつなぎ、沖を通る大船を招き寄せ、鬼かと疑われながらも助けられた。家に戻ると隣家の草刈りとして働くうち、そのみごとな働きぶりから一番供に見出されて引き取られ、馬に主人と認めさせ、弓矢で一番供を射殺して元の夫婦に戻ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。