百合若大臣
どんな伝承か
百合若大臣という弓の名人が、天子の命で鬼退治に行くことになり、家来のほっぽの太郎・次郎を連れて玄界島へ渡った。百合若が一人で鬼が島の様子を探りに行った隙に、二人は百合若が鬼に食われたことにして帰ってしまった。取り残された百合若は、長い刀で磯のものを探って三年三月を過ごし、刀は五、六寸に磨り減った。奥方が放った飼い鷹が力尽きて磯に打ち上げられ、やがて来た小舟の船頭に頼んで家に帰り着く。その日は弓の的の会で、大将になった太郎・次郎が威張っていた。百合若は昔の八人十二束の弓を借りて矢をつがえ、二人を的に立てて射殺したという。
原典より
百合若大臣という弓の名人がおられたそうです。—— 日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第13巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第13巻』所収の「文化叙事伝説」全35話(福岡・大分・佐賀・長崎=北九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。