世の主がなし
どんな伝承か
ウキヌルは西目ヌルに付き添われ、貢物を持って沖縄へ渡った。中山王はその美しさにひかれ、グサラン城に幽閉して意に従わせた。三年の寵愛を受けて身ごもり帰島する途中、屋子母沖で陣痛が起こって田皆に上陸したが、ミイグスの家では初穂祭のアラマチ、フーマチが済んでいないと断られ、やむなくキューマ屋敷で産んだ。家に帰ると長兄に旅の人の子であろうと勘当され、イキグスク屋敷に小屋を建てて住んだ。子は七歳で父を尋ね、玉水の井戸の水鏡の裁きで中山王の子と認められ、帰島して世之主になったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。