茶上兼の最期
どんな伝承か
昔、世の主が琉球王に謁見するため数名の下女を連れて渡った。その一人が王に気に入られて子を身ごもり帰島した。王は男の子が生まれたら七歳でこの刀を持たせて渡琉させよといった。男の子は七歳で母に父を尋ね、刀を持って王に面会し、王子の待遇と沖永良部島の支配者の位をもらって帰ることになった。この時、供の家来三人がアンザの海の沖で殺すことを相談し、九年母の木でつくったかいで打ち殺して海に投げ捨てた。死ななかったので徳之島の沖でまた打ち、かいが折れるまで打ち殺した。三人は無事送り届けたと報告したが、アンザの海辺にかいが流れつき悪事がばれて処罰された。王子の霊はアンザのショージゴーに祀られるようになったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第15巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第15巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全185話(奄美・沖縄=南西諸島)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。