皿屋敷
どんな伝承か
坊津のある旧家にお亀という女中がいた。家宝である十枚一組の南蛮焼の皿の一枚をお亀が割ってしまい、詫びを聞き入れてもらえないので家を抜け出し、亀浦の山頂から海へ身を投げた。そのとき化粧のため鏡を立てかけた姫小松を「鏡立て松」という。その夜から「一つ二つ」と九つまで数えてはわっと泣く声がするようになったが、主人が十と言うと泣き声はやみ、次の夜からは聞こえなくなったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本伝説大系 第14巻(日本伝説大系編集委員会・日本伝説大系(みずうみ書房)・現代(編纂)/伝承(口承))
『日本伝説大系 第14巻』所収の「文化叙事伝説」「自然説明伝説」全75話(熊本・宮崎・鹿児島=南九州)を、各話の伝承地(市町村〜字レベル)とともに収める。